「ブラックリスト」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

ヤミ金ドラマや映画など、借金を取り扱う作品では、「ブラックリストに載っている」というフレーズがよく出てきます。

ところで、ブラックリストとは何なのでしょうか。

ドラマなどのように、怖い借金取りが家に来たりするのでしょうか。

実は、「ブラックリスト」という名簿は存在しません。

ブラックリストに載ることとは、信用情報機関に事故情報が記載されることを指すことが多いです。

すべての金融機関や貸金業者は、審査時に信用情報機関に登録された情報を参照し、また信用情報機関に情報を登録します。

登録される情報には、
・返済が滞っていること
・保証会社から代わりに支払いを受けて債務を譲渡したこと
・弁護士が介入したこと
などが登録されます。

一般的に、「事故情報」と呼ばれます。

大まかですが、信用情報機関は以下の３つに分かれます。

事故情報を含めた信用情報を確認するには、情報開示請求を行います。

上記３つの機関は、すべて情報開示に対応しており、郵送やインターネットから開示を申請できます。

弁護士などに依頼する必要もなく、自力で情報を取得できます。

詳しくは、各信用情報機関のウェブサイトをご参照ください。

上述のとおり、ブラックリストは、あくまで信用情報機関の管理する情報において、事故情報が記載されたものを指します。

そのため、借金取りがリストを見て玄関先まで取り立てに来る、というような、ドラマで見る取り立てにはつながりません。

もっとも、借入先やその保証会社（さらには回収を依頼された弁護士）から、借入の返済を求める連絡がきたりや裁判が起こされたり、などは起こりえます。

特に、裁判所から「支払督促」や「期日呼出状」、「訴状」が届いたときは、一刻も早い対応が必要です。

ぜひ、弁護士にお問い合わせください。